ITコンサルティング事業をはじめ、テクノロジーを主軸とした事業を展開する株式会社Dirbatoは、新たな組織モデル「Trinity Model」を始動しました。創業以来の「ワンプール」組織を中核に据えたまま、「インダストリー」と「オファリング」を軸にした専門組織を新たに加えます。社内の多様な専門性を掛け合わせることで、顧客の課題により確かに応える体制づくりを目指します。
3つの組織が並列で役割を担う「Trinity Model」
同社によると、ITをめぐる課題は年々広く、深くなっています。基幹システムの刷新、データ活用、サイバーセキュリティ、AIの実装といった各領域で変革を成果につなげるには、それぞれの分野に根ざした固有の知見が欠かせないとしています。IT領域に特化して顧客を支援してきた同社は、この専門性をさらに深めることを目指し、新モデルを打ち出しました。
Trinity Modelは、次の3つの組織で構成されます。
- ワンプール:業界や領域の垣根を越えて知見を束ね、顧客の多様な課題に柔軟に応える組織。プロジェクト全体を見渡し、さまざまな専門性を束ねながら変革を前に進める
- インダストリー:業界の業務への深い理解をもとに、ビジネスからITまで一気通貫で支援する組織。業界特有の業務に精通した人材が、ビジネス課題の整理からITの実装までを一貫して担い、変革を構想する段階から伴走する
- オファリング:SAP、Salesforce、サイバーセキュリティ、AIなど、特定領域で専門性を発揮する組織。製品領域やテーマ領域を専業とする人材が、踏み込んだ提案と支援を担う
3つの組織は並列に存在し、それぞれが固有の役割を持ちます。同社が重視するのは、各組織を個別に機能させることではなく、課題に応じて組織の枠を越えて連携し、力を掛け合わせることです。組織の垣根による部分最適に陥らず全社の力を結集し、ビジネスからテクノロジーまで顧客の変革を一貫して支えるパートナーとして、提供価値の幅と深さを高めていくとしています。
ワンプールの強みを礎に、なぜいま新体制か
同社は創業以来、コンサルティング組織を業界やサービスごとに分けない「ワンプール」を軸に事業を拡大してきました。全社の力を一つにできるこの組織は、市場や需要の変化に組織全体で素早く応える機動力をもたらしてきたといいます。ITという共通の軸があるため、業界をまたいで経験を重ねても知見が途切れずに蓄積されていきます。コンサルタントにとっては、多様な現場に触れながら自らの適性や志向を見極め、キャリアを築いていける環境でもあるとしています。
新体制に踏み出す背景として、同社は顧客が求める専門性の深まりと、組織としての厚みの広がりを挙げています。顧客がITに求める役割は、システムの構築や刷新にとどまらず、業務やビジネスのあり方そのものを変えることへと広がっており、AIの活用でも成果を左右するのは業務への深い理解だとしています。組織の面では、社員数が約2,000名規模となり、幅広い領域で力を発揮する人材と、特定分野に深い知見を持つ人材の双方が集まっていることから、それぞれの強みを最大限に活かせる組織のかたちを整える時機を迎えたと判断しました。
各組織は段階的に立ち上げられます。運営にあたっては、あらかじめ固定的なルールを定めるのではなく、代表自らが判断に関わり、実践を重ねながら運営のあり方を磨いていく方針です。
「広さ」と「深さ」の両方のキャリアを社内で
人材面では、ワンプール制で培ってきた幅広い経験の延長線上に、見出した専門性を社内で突き詰める道が加わります。業界や領域を越えて知見を束ね、変革をやり遂げる力を磨く場がワンプール、特定の領域に深く根ざし第一人者として向き合う力を磨く場がインダストリーとオファリングと位置づけられています。社員が関心と強みに応じて可能性を広げ、広さを持つ人材と深さを持つ人材が一つのプロジェクトで力を掛け合わせることで、提供価値を高めるとしています。
代表取締役社長 金山泰英氏のメッセージ
代表取締役社長の金山泰英氏は、組織のあり方は会社の成長とともに問い続けてきたテーマだと述べています。ワンプールにもマトリクス型の組織にもそれぞれ強みと課題があり、そのいずれでもない形として導き出した一つの答えがTrinity Modelだといいます。また、Trinity Modelは完成した仕組みとして導入するものではなく、実践を通じて検証と修正を重ね、より良い形へと進化させていくものだとしています。そのうえで、柔軟に形を変えながら成長してきたことこそがDirbatoの強みであり、その強みを礎に新たな組織のあり方を切り拓いていくとの考えを示しました。
株式会社Dirbatoは2018年10月設立で、所在地は東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー32階。「テクノロジーで世界に喜びを。」をミッションに掲げ、日本におけるIT人材の市場価値向上を目指しています。
出典:株式会社Dirbato